ドラマ【テセウスの船】は親子の絆を描いたファンタジーサスペンスです。
田村心(竹内涼真)は31年前に事件を起こした父親佐野文吾(鈴木亮平)と向き合うことを決意し、当時の事件現場に行ってみるとなぜか31年前にタイムスリップ!
事件の真相を探っているうちにどんどん過去や未来が変わっていき、事件の真相に迫っていく様子がたまりません。
この物語は同名漫画を元に制作されていますが、設定が所々原作と違っています。
いったいドラマは原作とはどのような点が違っているのか紹介していきます!
ただし、ネタバレを知りたくない方はご注意ください!
目次
- 【テセウスの船】原作違いの設定が多すぎる?
- 現代の西暦や年号が変更
- 事件の起きた舞台が変更
- 音臼小事件の起こった日付と内容が変更
- 犯人が違う?
- 鈴の事故の内容が変更
- 明音の失踪時期や内容が変更
- 田中義男の事件内容が変更
- 木村さつきの父親の事故の内容が変更
- 千夏事件の内容が変更
- 木村さつきのキャラが違う?
- 犯行予告記録方法が変更
- タイムスリップする前に既に鈴は結婚?
- 金丸刑事が心の味方に?
- 木村さつきに鈴の正体がバレるシーンが変更
- 佐々木紀子は一度証言をやめようとする
- 心は佐々木紀子に直接会う
- 佐々木紀子の家で鈴が薬を飲んで体調不良を起こす
- 佐々木紀子の亡くなり方が変更
- 金丸がつかんだ証拠の気づき方が変更
- 慰霊碑の前に心を呼び出す展開が変更
- 慰霊碑の前の心とみきおのやりとりが変更
- 再び過去にタイムスリップした心の発見者が変更
- 【テセウスの船】設定変更は最終回結末に影響する?
- まとめ
【テセウスの船】原作違いの設定が多すぎる?
現在わかっている範囲でドラマと原作との設定の違いについて詳しく解説していきます。
現代の西暦や年号が変更
ドラマで描かれている現代は2020年になっていますが、原作では2017年になっています。
つまり音臼村で事件が起きたのは31年前ではなく、28年前として描かれています。
2019年5月から令和になったことで、年号まで平成から令和に変更!
おそらく令和になったことや、2020年にした方が現在進行系でよりリアル感を増すために変更になったのではないかと予想されます。
ドラマ | 現代は2020年(令和)で31年前の平成元年(1989年)にタイムスリップ |
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原作 | 現代は2017年(平成)で28年前の平成元年(1989年)にタイムスリップ |
事件の起きた舞台が変更
原作では過去に起きた事件は北海道にある音臼村の音臼小学校!
しかし、ドラマでは村や小学校の名前は原作と同じですが、なぜか場所が北海道から宮城県に変更されています。
音臼小事件の起こった日付と内容が変更
原作では音臼小で起きた事件は1989年の6月24日のお泊り会でしたが、ドラマでは3月12日の6年生を送るお楽しみ会に変更されています。
しかも事件の内容も変わってます。
被害者の数21名は同じですが被害者の内容が変わっており、原作では職員5名と生徒16名が犠牲となっているのに対しドラマでは職員3名と生徒18名。
一番重要な違いは被害者に担任の木村さつき(麻生祐未)の名前が入っていません。
原作では心がタイムスリップする前の現代では、既にさつきはこの事件の被害者として亡くなっていたのです。
心が過去に戻って過去を変えたことで、さつきの未来が変わって生き延びることになっていました。
しかし、ドラマでは最初からさつきは生き延びる設定のようです。
再び心が現代にタイムスリップすると事件の内容が変わり、毒物混入はオレンジジュースからはっと汁へ変更!
実家から送って欲しいものあるか聞かれて、はっと汁お願いしてた。ぼちぼち届く。
どうしよう、食べんの怖くなるじゃん#テセウスの船 pic.twitter.com/rg9esHAKTV— あじ (@nomorehimono) February 2, 2020
はっと汁とは野菜や肉などで作ったスープに、小麦粉で作ったすいとんとワンタンの中間に近い食感のものを加えた東北の郷土料理のこと。
しかし、原作でははっと汁ではなく教員の木村さつきの嫌いな牛乳に混入されることになっていました。
そして被害者の内容にも違いがあります。
心がタイムスリップする前は生徒18名と教員3人が被害者になっていたのが、被害者のひとりが村人の田中義男(仲本工事)に変更!
原作では田中は再び心が過去にタイムスリップした後に命を落とす運命になっていました。
じゃぁ誰が代わりに生き延びることになったのか?
それは教員の大貫公平(佐藤タダヤス)!
これは何かニオイますね~。
たまたま助かったのか、意図的に助かったのかで結末に大きく影響していきそうな予感!
犯人が違う?
1月末に行われたテセウスの船「犯人考察大会」で衝撃の事実が判明!
このイベントにはテセウスの原作者である東元俊哉さんからのメッセージが届けられ、その内容を聞いて驚愕しました。
それはドラマ版の犯人は原作とは違うとのこと。
犯人が原作と違うため、ストーリー展開もオリジナル要素がふんだんに詰め込まれています。
▼ドラマ版黒幕の正体についてはこちら!
鈴の事故の内容が変更
心がタイムスリップして最初に変えた過去が鈴(白鳥玉季)を助けたこと!
ドラマでは神社の階段の下で倒れている鈴を発見し、すぐに病院へ連れて行くという内容でした。
しかし原作では神社ではなく自宅の前で雪に埋もれて発見されることになっています。
ドラマ | 鈴は神社の階段から転落して意識不明になる |
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原作 | 鈴は自宅屋根から転落して意識不明になる |
明音の失踪時期や内容が変更
三島医院の千夏がパラコートが原因で亡くなってしまった後、今度は姉の明音の失踪事件が起きます。
原作では3月12日に行方がわからなくなり、心が過去を変えたことで2月5日に失踪時期が早まる設定。
しかしドラマでは原作よりもかなり明音の失踪時期が早まり、1月16日に変更されています。
これは由紀(上野樹里)が調べたノートに記載されていた日付で、心がタイムスリップする前のこと。
そして心が過去を変えたことで事件は予定より1日早い1月15日に起こり、翌日風速計のある小屋で生きたまま発見されるのです。
しばらくは意識が戻りませんが、その後無事回復し自分を小屋に閉じ込めたのは長谷川だと証言しています。
しかし原作では小屋には誰もいなくSのキーホルダーが落ちており、明音は長谷川と一緒に神社の近くで遺体となって発見されることになっていました。
田中義男の事件内容が変更
村に住んでいる田中義男(仲本工事)は目が悪くて一人暮らし。
ドラマでは1月15日に自宅の居間から火災が発生し、16日未明に亡くなるという設定。
しかし、原作では心が過去を変える前は2月5日に心臓発作で亡くなる予定でした。
その後心が過去を変えたことで田中の未来も変わり、6月20日にある人物によって自宅を燃やされて亡くなるという運命だったのです。
この事件の起こる時期もかなり早まっていますね。
木村さつきの父親の事故の内容が変更
ドラマでは1月9日に起きた雪崩で亡くなる予定だった担任の木村さつきの父親を助けるという内容でしたが、原作とは日付と内容が違っています。
原作では雪崩が起きたのは1月12日で、ノートには雪崩に巻き込まれて亡くなったのではなく重体と記されてありました。
千夏事件の内容が変更
ドラマではパラコートを飲んだ千夏は翌日の1月8日に亡くなっていましたが、原作ではその3日後の10日に亡くなりました。
木村さつきのキャラが違う?
原作では鈴の担任木村さつきの性格は控えめなキャラクターとして描かれていました。
しかしドラマではかなり好奇心旺盛でおちゃらけた性格。
心がさつきの父親が雪崩に巻き込まれるのを防ごうと文吾のパトカーに乗り込んだ際には、自分も一緒に車に乗り込むという行動力の高さ。
原作で描かれているさつきとはかなり違う雰囲気に見えました。
犯行予告記録方法が変更
この物語の黒幕である人物は犯行内容を記録に残しています。
ドラマではワープロでその都度記録していました。
しかし、原作ではカセットテープで録音しており、その都度自分の声で犯行内容を記録しています。
タイムスリップする前に既に鈴は結婚?
原作では心が過去に戻る前は姉の鈴(貫地谷しほり)とは一切連絡を取っておらず音信不通状態。
その後心が過去を変えて再び現代に戻ってくると、鈴は車椅子姿の男性(安藤政信)と一緒に暮らすことになっていたのです。
しかし、ドラマ1話の冒頭では鈴は既に車椅子姿の男性と一緒にいる姿が確認されています。
つまり心がタイムスリップする前から既に鈴はこの男性と一緒に暮らしていることになっています。
金丸刑事が心の味方に?
音臼村で起こった一連の事件の犯人を心だと疑って逮捕までしてしまう金丸刑事(ユースケサンタマリア)。
しかし、心から呼び出されて全てを聞いたことで、心を怪しむどころか話を信じて協力までしてくれることに。
しかも喧嘩してた文吾にわざわざ心のことで連絡するなど、ドラマでの金丸刑事はかなり人が良く話のわかる人間です。
ただ原作では全く心に歩み寄ることはなく、一方的に犯人だと決めつけ最後まで心を通わすことはありませんでした。
ドラマでは心が現代に戻る直前に崖から何者かによって突き落とされてしまいます。
しかし、原作では心が現代に戻った後に拘置所にいる文吾から金丸が亡くなったことを聞くことになっていました。
木村さつきに鈴の正体がバレるシーンが変更
現代に戻ってきた心は文吾の無実を晴らそうと鈴の協力を得ようとします。
音臼小事件の被害者の会で何か手がかりを探そうと、心が喫茶店に鈴を呼び出して説得しようとしますが2人の席の近くには木村さつきの姿が……。
この瞬間さつきに鈴の正体がバレることになります。
しかし、原作では心と記者の由紀が話し合っているときに、後ろで聞いていたさつきにバレてしまうという展開でした。
佐々木紀子は一度証言をやめようとする
原作では佐々木紀子が文吾のために証言しようと思ったのは、自分の命が残り少ないと感じたから。
そのまま心変わりすることなく、亡くなるまで真実を話そうとする流れになっていました。
しかし、ドラマでは紀子が病気だから証言すると言い出したことは触れていません。
しかも、娘に反対されたことを理由に証言することを一度辞めようとする演出も加えられていました。
心は佐々木紀子に直接会う
ドラマでは心は直接紀子の家に行き、その後タイミングよくやってきた鈴と一緒に紀子の話を聞きます。
しかし、原作では心は紀子とは電話で話すだけで、会う前に紀子が亡くなってしまったため現代で会うことはありませんでした。
佐々木紀子の家で鈴が薬を飲んで体調不良を起こす
紀子の家でさつきの指示通り真相の話をする前に薬を飲んだ鈴は突然体調不良を起こし、救急車で運ばれる事態に。
しかし、原作では鈴は紀子に犯人の写真を見せられ、それに驚いてさつきを残して自分だけ先に帰ってしまうのです。
その後に体調を崩し病院へ運ばれることになっていました。
佐々木紀子の亡くなり方が変更
ドラマでは木村さつきが何かを仕込んだ芋ようかんによって佐々木紀子は自宅で亡くなることに。
しかし、原作では鈴と一緒にさつきも紀子の自宅に行き、鈴が先に帰った後に紀子はさつきによって刃物で命を奪われることになっていました。
そして自分で自分の体を傷つけ、警察に通報したのです。
金丸がつかんだ証拠の気づき方が変更
金丸は亡くなる前に明音事件の犯人の手がかりとなるある証拠を見つけます。
それは明音の首元につけられていたアザ。
そして大人の手ではつけれないようなアザに疑問を抱くことに。
そのことを部下の森刑事に話していたのです。
ドラマではこの内容を拘置所にいる文吾から聞き出します。
しかし原作では心が再び過去にタイムスリップした後に、警察署にあった捜査資料の入ったダンボールが何かの拍子で落ちてきたことがきっかけで明らかになっていく展開でした。
慰霊碑の前に心を呼び出す展開が変更
ドラマでは心の元に犯人から挑戦状が届けられ、そこには不気味な絵が書かれていました。
血の涙を流す男性とその近くにある慰霊碑とされる絵には「3月8日」と待ち合わせ日時も書かれていたのです。
この絵に書かれた男性はおそらく心を意味し、「END」とも書かれていたことで犯人はここで心の命を奪い全てを終わらせようとしていたことが推測。
しかし、原作では音臼村では事件が起きた日に毎年慰霊祭が行われるという設定で、みきおからしつこく心も参加するように促します。
慰霊祭に犯人も来るかもしれないと踏んだ心は当日現場に向かうことになるのです。
慰霊碑の前の心とみきおのやりとりが変更
慰霊碑の前で待っているとそこに車椅子姿のみきおが登場。
彼は母の命を奪った犯人が来ると知って居ても立っても居られないからこの場に来たといいます。
その後すぐに自分の正体をバラし、自主を促す心の命を奪おうとします。
しかし、心は全てみきおとの会話を録音していたため、みきおが音臼小事件の犯人である証拠をゲット。
その後パトカーのサイレンが聞こえ姿を消し再びタイムスリップします。
しかし、原作ではみきおは車椅子ではなく突然立った姿で、手にはさつきの亡骸の一部を持って現れるという展開。
そしてやたらタイムスリップについて関心を持ち、どうやって過去に戻ったのかその方法を心にしつこく聞くのです。
このとき心は録音機は持っていませんでした。
再び過去にタイムスリップした心の発見者が変更
ドラマでは再び過去にタイムスリップした心はあろうことか子供の加藤みきおに発見されます。
そしてみきおが犯人の証拠である録音機も奪われることに。
病室のベッドで目を覚ますとそこには、木村さつきの命を奪ったオレンジュースが置かれていました。
しかし、原作では心は村人に発見されることになっており、加藤みきおに発見されたとは描かれていません。
【テセウスの船】設定変更は最終回結末に影響する?
原作を元にしたストーリー設定となっていますが、設定が異なっているため内容も原作とは違う形で描かれていきそうですね。
原作では1989年の1月7日にタイムスリップし、2月6日に明音の遺体が発見された後に一度現代に戻ってきます。
その後再び1989年6月20日にタイムスリップし、6月24日のお泊り会で心と文吾は犯人を捕まえようと奮闘するのです。
しかし、ドラマでは設定が所々変わっており、特に気になる点はこの4つ!
- タイムスリップする前に鈴は車椅子の男性と結婚?
- 木村さつきが最初から生き延びている運命
- 明音が生きていた
- 原作と犯人が違う?
①②は本来なら心が過去を変えたことによって変わる未来です。
そして③は原作とは違う内容で、明音は本来亡くなる運命だったのが生きていることになっています。
①②は多少設定を変えても問題ないように思えますが、明音が生きているとなると内容も大幅に変わってくるのではないかと予想されます。
明音が生きていることは犯人にも予想外の展開なハズなので、再び明音は犯人から命を狙われる可能性が高そうですね。
一番気になるのは④の原作と犯人が違うかもしれないということ。
犯人が違う人物となると、物語の本筋が変わり最終回結末にもかなりの影響を与えることが予想されます。
原作では1月7日から6月24日までの約5ヶ月間を描いているのに対し、ドラマでは1月7日から3月12日の約3ヶ月間と期間が短縮されています。
そのため村で起きた不可解な事件や事故の時期も早まり、本来原作で描かれる内容がカットされてたり、辻褄を合わせるため別の設定やオリジナルシーンが盛り込まれることに。
ただ、物語の本筋まで変わるとなると面白さも半減してしまう可能性もあるので、上手くストーリー展開をつなげてほしいところですが……。
まとめ
以上、ドラマ【テセウスの船】の原作との違いについてお伝えしました。
ドラマ版は原作と所々設定が異なっているため、もしかしたら最終回結末にも影響が出るかもしれません。
原作の面白さを損なわない程度に物語を盛り上げて頂きたいです^^