ついにドラマ【テセウスの船】の黒幕の正体が明らかになり、みきおの共犯者は田中義男(仲本工事)の息子の正志(せいや)であることが判明!
最終話では文吾の命まで奪おうとし、文吾のことを相当恨んでいる様子が伺えます。
いったい正志は何が引き金となって犯行に及ぶことになったのか?
この記事では正志の犯行動機について考察を加えながら詳しく解説していきます。
目次
テセウスの船黒幕田中正志の犯行動機は家族の不幸が原因?
正志の犯行動機は文吾が自分の家族の人生をめちゃくちゃに踏みじったから!
そのきっかけになったのが12年前の音臼祭りでの食中毒事件!
炊き出しのきのこ汁に誤って毒キノコが入ってしまい、それを口にした徳本(今野浩喜)の母親が命を落としてしまったという事件です。
当時この事件を担当していた文吾は事故として処理しようとします。
しかしその時期に議員に立候補しようとしていた田中正志の父親義男が村に不安は残したくないと、誰が毒キノコを入れたのかしっかり調べてほしいと要求。
皮肉にもそれは正志の母親であることが判明!
義男は県警にまでかけあって、妻の罪をもみ消そうとしますがそう簡単に上手くはいかなかった様子。
その後村祭りは中止となり、正志の母親は逮捕されることに。
正志にとっては母親はただきのこを鍋に入れただけで、罪ほどのものではなかったと理解。
それなのに文吾が自分のために点数稼ぎで母親を逮捕したんだと思い込んで逆恨みします。
結局その後母親は夫の義男に捨てられ、散々苦労して体を壊してあっさり亡くなってしまったとのこと。
正志は母親と当時小学生だった妹のために必死で生き抜こうと決意!
妹を育てるために必死に頑張ろうとするも、どこへ行っても妹は殺人犯の子供呼ばわりされていじめられ、思い悩んだ末妹は自ら命を断ってしまったのです。
しかしこれが直接の犯行動機ではなく、別に理由がありました。
最近になって風の噂で父親が大病を患ったと聞いた正志は、仕方なく父親を介護するために実家に戻ることに。
買い出しの帰り道に文吾の家の横を通りかかった正志は、そこでたまたま文吾に出会います。
ちょうど外に出ていた文吾は家族と一緒に楽しい時間を過ごしていました。
正志に気づいた文吾は声をかけます。
「正志!久しぶりだな!おじさん喜んでいたぞ!
家族は大事にしないとな!」引用元:ドラマ「テセウスの船」
この無神経な言葉に今までの怒りがこみ上げてきた正志。
自分の家族を壊した文吾とその家族に、自分同じような苦しみを味あわせてやろうと思ったのが本当の犯行理由だったのです。
テセウスの船黒幕田中正志がみきおに共犯した理由は?
ではなぜみきおの共犯者として協力することにしたのか?
それはたまたま文吾が邪魔だったという理由が一致したから!
単純な理由かつ、大人より扱いやすいと感じた正志はみきおと手を組むことになったのです。
音臼小学校に転校してばかりのみきおはいじめられる日々を送っていました。
しかしそんなみきおを救ってくれたのは鈴!
みきおはそんな鈴を好きになり、いつか鈴のヒーローになりたいと考えるように。
しかし鈴にとってのヒーローが父親の文吾だと知ると、急に文吾に敵意を抱くようになります。
鈴にとってのヒーローは自分だけで良いと考えたみきおは、文吾を陥れるために音臼小事件を思いつきます。
本番を迎えるために千夏の体を使って実験し、明音は鈴をいじめていたため長谷川翼を利用して犯行に及んだとのこと。
そして田中義男の命も奪うことに。
父親の介護のために定期的に実家に戻っていた正志ですが、本当は母親を見捨てた父親のことも恨んでいたはず。
すぐに立ち直り、亡くなった直後に音臼小で行われたお楽しみ会でも意欲的に笑顔で参加していた様子からもさほど悲しんでいないことが感じ取れます。
テセウスの船黒幕が田中正志であるヒントを解説!
今思うとこれまでに正志の行動は不審だらけでしたよね。
ドラマが始まってすぐに開催された犯人考察イベントでは、原作者である東元俊哉さんからはドラマの画面に真犯人のヒントが隠されていることが明らかに!
ではいったいどんなヒントが隠されていたのか、正志が真犯人につながる伏線についてみていきましょう!
オレンジジュースを購入
3話で井沢(六平直政)の店でオレンジジュースを購入している正志が確認されます。
物語では何度もオレンジジュースが登場していますが、まさかこの時点で自分が共犯者であることを匂わせていたとは思いませんでしたね。
金丸が車を降りた後に会っていた人物だった?
3話のラストで命を落とした金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)。
彼は前日音臼小まで心を送り届けた後に何者かと会っています。
車から降りた金丸は気さくに「よぉっ!」と話しかけていた様子から、顔見知りで夜だったたこともあり子供ではなく大人であることが伺えます。
時間帯や金丸の話し方の様子からこの時点でみきおの可能性は低そう。
しかしこの出会った人物が正志だったら全て納得がいきますよね。
原作では金丸の命を奪ったのはみきおでしたが、みきおが自白したとき金丸のことには一切触れていませんでした。
つまりこの犯行に及んだのはみきおではなく正志だった可能性が高いとみえます。
金丸は亡くなる直前に犯人に出会っていますが、その相手は本当にみきおだったのでしょうか?
刑事がまともに子供の話を聞くとは思えません。
しかもわざわざ小屋の前に呼び出されて、その場所に行くでしょうか?
しかし大人の正志だったらとりあえず話は聞いてみようと思うハズ。
金丸が崖から突き落とされる頃、心は何者かによって神社の階段から突き落とされ意識を失っていました。
神社前に雪だるまがあったことから、心を突き落としたのはおそらくみきおだったと推測します。
少し時間差があったとはいえ、神社から小屋のある場所まで移動するのは相当時間がかかるハズ。
そうなると金丸は正志によって命を奪われたと考えるのが妥当ではないかと思われます。
現代でみきおに命を奪われる
現代に戻ってきた心は6話で正志の元を尋ねます。
しかし既に変わり果てた姿で発見され、何者かによって命を奪われた模様。
証拠隠滅のため共犯者であった正志の口封じのためにみきおが犯行に及んだことが伺えます。
今思えばみきおに命を奪われている時点で、既に共犯者であることを匂わせていましたね^^;
父親を司法解剖に回すときの表情が怪しかった
正志は度々曇る表情を見せており、特に亡くなった父親を司法解剖すると言った時の反応がとてもあやしく見えました。
自分もこの事件に関わっていたため、内心ドキドキしていたのかもしれませんね。
孤独のメッセージ
7話で義男が亡くなった現場にあった開かれていたノートのページの文字。
孤独である
罪も罰もなく
ただただ
わたしは孤独である
引用元:ドラマ「テセウスの船」
このページは泣いているウサギの絵が黒く塗りつぶされているページで、2話で小学校で飼っているウサギが亡くなる前に登場!
田中の自宅に訪れた者が好きに書いているノートです。
このページの文字がかなり達筆であったことから当初は校長からのメッセージではないかと推測されました。
しかし本当にこのメッセージを伝えたかったのは正志。
ドラマではこのページをじっと見る正志の姿が確認されています。
わざわざこのページを開いていたということは、心たちに今の自分の気持ちを伝えたかったとも読み取れます。
そしてこのことから正志は常に孤独であり、満たされていない人生を送っていることが伺えますね。
不審なものが発見された現場に居合わせた
9話の不審なものが発見された現場に居合わせたのは、やはり偶然ではありませんでしたね。
なぜタイミング良くこの場所に居合わせたのかあやしく感じながらも、まさか犯人本人だったとは(笑)!
普通からすれば証拠品を捨てた現場に堂々と犯人が現れること自体論外。
第一発見者であれば逆に疑われる可能性も……。
自分が証拠品を捨ててそのあとわざわざ通報したのであれば、かなり大胆な行動です。
まとめ
以上、ドラマ【テセウスの船】黒幕である田中正志の動機とドラマ内で確認されたヒントについてお伝えしました。
不審な行動が多すぎたので逆に犯人候補から外していましたが、まさかそのままあやしい行動が黒幕に結びつくとは意表を突かれましたね^^;
原作とは少し違うストーリー展開になりましたが、原作とは違う黒幕の存在に最終回結末まで楽しめる内容でした。