6話のラストで再び過去にタイムスリップした心(竹内涼真)。
次々と加藤みきおから挑戦状が届き、文吾(鈴木亮平)と共に音臼小事件を食い止めようと奮闘していきます。
しかし、彼一人ではこの計画は不可能!
実はみきおには共犯者がいたのです。
この記事では原作とドラマの共犯者黒幕の正体についてお伝えしていきます。
テセウスの船加藤みきおには共犯者がいた?
心が病室で目を覚ましたのは1989年の3月10日の金曜日。
文吾によると心は音臼小学校の校庭で発見されてから2日間は眠り続けていたとのことなので、心がタイムスリップしたのは2日前の3月8日!
すぐに退院した心は音臼小の校長から加藤みきおが急に隣町に引っ越したことを知ります。
しかし、さつきによると昨日施設に様子を見に行ったときには、前日にひとりで知人のところへ行くといって抜け出した後でした。
つまりみきおは音臼小事件を起こすために3月8日からこの村に潜伏していたことが伺えますね。
みきおが施設から抜け出した3月8~11日の行動をまとめてみました。
- 校庭で心を発見し通報してレコーダーを持ち去る
- 自宅に戻りレコーダーの内容を聞く
- 同級生にお楽しみ会に参加することを電話で報告する
- 心の病室にオレンジジュースとコップを置いておく
- 心宛てのフロッピーを作って自宅の部屋に残しておく
- 鈴と接触し生まれてくる子供の名前を聞き出す
- 心宛てにワープロでメッセージを作り、田中宅で田中義男の命を奪った後ノートの近くにメモを残しておく
- 早朝駐在所の文吾の元に田中が危ないことを電話で知らせる
- 和子の命を奪おうと毒入りのスープを持って佐野家に訪れる
自由を手にしたみきおはこの4日間で色んな行動をしていることがわかりますね。
この間に2人(3人)の命を奪おうとするなんて恐ろしい子供です^^;
ただこれは本当にみきおひとりだけで考えた計画なのでしょうか?
常に心の先の行動が手にとるようにわかっており、あまりに用意周到過ぎて共犯者の影が拭い切れません。
そして1989年3月12日ついに事件当日を迎えます。
これから起こる未来に不安を感じた文吾は、とりあえず自分の家族を遠くに避難させます。
しかし和子たちは家を出た後しばらくして、何者かによって気絶させられ連れ去られてしまったのです。
そして学校の体育館に閉じ込められることに……。
つまり車を運転できないみきおには犯行は不可能!
このことから車の運転できる大人の共犯者がいることが明らかになりました。
テセウスの船ドラマの犯人黒幕候補は3人?
ドラマ【テセウスの船】の犯人は原作と違うことが判明!
1月末に行われたテセウスの船犯人考察大会で、原作者である東元俊哉さんから届けられたあるメッセージでそのことが明らかになりました。
それについての内容は以下の通りです。
- 真犯人は原作と違う
- ヒントはドラマの画面に隠されている
- ネタバレサイトに注意
心の家族と既に亡くなった金丸(ユースケ・サンタマリア)や長谷川(竜星涼)、未来で亡くなる運命の紀子(芦名星)は除外。
木村さつき(麻生祐未)は共犯の可能性が高いですが、原作では彼女が豹変したのはみきおが大人になってからの話。
みきおが鈴と結婚することになり荷物整理をしているときに、彼が音臼小事件の証拠となるものを発見します。
そこで初めてみきおが音臼小事件の犯人であることを知り、彼を責めるどころか全力で守り抜こうと決意するのです。
さつきが共犯者ではないとすると残るのは以下の5名。
- 木村みきお(安藤政信)
- 井沢健次(六平直政)
- 田中正志(せいや)
- 徳本卓也(今野浩喜)
- 石坂秀夫(笹野高史)
原作とは真犯人が違うというのであれば木村みきおは違うということになります。
村人の井沢においてはワープロを打っていたり、何かと文吾に突っかかってたりと引っかかる点はあります。
しかし彼が真犯人だった場合、この先の物語に面白い展開が待ち受けているとは思えません。
そこでさらに犯人候補を3人に絞ってみました。
田中正志が黒幕?
田中正志に関しては所々あやしい点があり、彼は黒幕候補のひとりとして疑われていました。
▼その理由は以下の4つ。
- 心が現代にタイムスリップしたとき、何者かによって命を奪われてしまう。
- 亡くなった父親の田中義男(仲本工事)を司法解剖すると言った時の反応があやしい。
- 父親が亡くなった直後にも関わらずお楽しみ会に意欲的に参加している。
- 不審なものが発見された現場に居合わせた(9話)。
父親が犠牲になっているので最初は犯人候補から外しましたが、よくよく考えるとこれまでの正志の様子はあやしい点だらけ!
心が現代に戻った後、何者かによって命を奪われていた正志。
もし加藤みきおが証拠隠滅のために正志の命を奪ったのであれば納得がいきます。
父親が亡くなった後の反応や行動も何かおかしかったですよね。
もし正志が共犯者であれば、自分にとって父親の存在は重荷だったのかもしれません。
もともと父親と性格が合わなかった?
介護疲れでノイローゼ気味になっていた?
8話で村人の徳本(今野浩喜)との会話の様子から既に母親は他界していることが伺えます。
この様子から少なくとも正志は母親と一緒に過ごした時間は幸せだったことが感じ取れますね。
もし母親が亡くなった理由が父親に原因があるのだとしたら、それこそが犯行理由になるのかもしれません。
9話の不審なものが発見された現場に居合わせたのも本当に偶然なのでしょうか?
そもそもいったいここで何をしていたのでしょうか?
警察官に事情聴取を受ける正志は表情もどこかおどおどしており、全てがあやしく見えます。
徳本が黒幕?
いつも無愛想な村人の徳本!
彼もまた黒幕犯人候補のひとりと言われています。
その理由は12年前に開催された音臼祭で、母親を食中毒で失ってしまったからです。
祭りの炊き出しのきのこ汁に毒キノコが入っており、徳本の母親はそれを食べて命を落としてしまったのです。
正志と一緒に桜を見ているときの会話から、とても母親のことを大切にしていた様子を感じ取れます。
そしてみきおが起こそうとした音臼小事件はまさに12年前の事件にそっくり!
つまりこのことから徳本がずっと母親を失くしたことを恨んでおり、今回の事件を起こそうと企んだと予想。
事故だったとはいえきのこ汁を作った張本人を陥れようとしたのかもしれません。
それが文吾だった!?
ただしきのこ汁に文吾が関わっていたかどうかは、9話の時点では明らかにされませんでした。
これが犯行理由であれば納得がいきます。
心が校長から12年前の食中毒の話を聞いた後、すぐに徳本の家に訪ねに行くと彼は留守でした。
その頃ある場所で何か作業をしていたのです。
徳本は荒れ地で草を刈っており、しばらくするとその場所にスコップを持った井沢も登場!
すると徳本のこんな意味深な発言が飛び出します。
その様子が一瞬二人が結束して、文吾をここに埋めようと企んでいるかのようにも見えました。
しかし2人がここでやろうとしていたことは、マスコミに騒がれて大変な思いをしている佐野一家を元気づけようとしたものだったのです。
自宅に戻ってきた文吾と家族を迎えに行き、猪鍋料理を振る舞う徳本を見ているととても悪い奴には思えません。
徳本が母親の命を奪ったことを恨んでいるのであれば、一番犯行動機が明確である徳本が黒幕の第一候補であると言えます。
しかし、わざわざ文吾の家族をもてなすためにあそこまで手の込んだことをするでしょうか?
もし文吾のことを恨んでいるのであれば、あんな心のこもったことは考えもつかないハズ。
無愛想に見えますが子どもたちからも「徳ちゃん」と呼ばれてなつかれている様子からも、本当にただの心優しき人物で黒幕の可能性は低いと見えます。
校長が黒幕?
そして次にあやしいと感じているのが音臼小の校長である石坂秀夫です!
原作者である東元俊哉さんがヒントはドラマの画面に隠されていると証言していることからも、真犯人とみきおがつながる何かが既に描かれているハズ。
今の所みきおと校長のつながりがはっきりしたものは明らかにされていませんが、校長の私物と思われるものが過去と現代のみきおの部屋に置かれてやのが確認されています。
それは木の人形みたいなものです。
もしかしたらこの人形が2人を結びつけるヒントになっているのかもしれません。
そして7話で田中が亡くなった現場には心宛てのメッセージ(さようなら、おじいちゃん。さようなら心先生)と一緒に置かれていたノートに書かれていた文字!
孤独である
罪も罰もなく
ただただ
わたしは孤独である
引用元:ドラマ「テセウスの船」
このページは泣いているウサギの絵が黒く塗りつぶされているページで、2話で小学校で飼っているウサギが亡くなる前に登場!
このノートは田中の自宅に訪れた者が好きに書いており、このページの文字を書いた人物はかなり字が達筆であることがわかります。
おそらくこれを書いたのは校長先生ではないでしょうか?
わざわざこのページを開いていたということは、心たちに今の自分の気持ちを伝えたかったと読み取ることもできます。
つまりみきおの共犯者は常に孤独であり、満たされていない人生を送っていたことが伺えますね。
カレンダーによると校長は3月29日で定年退職する予定。
自分はもうこの学校の校長でなくなるのであれば、ここで事件を起こしたとしてもたいして痛手にはならないと感じていたのかもしれません。
今となってはやたら校長が鉛筆を削ってたのも気になります。
絵が趣味だった校長は不気味な絵を描くのにも一役買っていたのかも!
原作者である東元俊哉さんのコメントの“ヒントはドラマの画面に隠されている”という点からしてもやはり校長はあやしいですね。
体力的に考えると校長の年齢では厳しい感じもありますが、そこを逆手に取って自分を犯人候補から外させようと考えていた可能性もあります。
そして一番気になるのは犯行動機です。
ただ孤独という点に共感したからといって、それだけでみきおに協力したとは思えません。
9話の校長と心の会話から校長には心と同じ歳の息子がいることが明らかになっています。
しかしあまり仲は上手くいっていない様子でした。
もしかしたらここに何か理由が隠されているのかもしれません。
テセウスの船ドラマの犯人黒幕は正志で校長はミスリード!
最終回直前までは校長が一番あやしく見えましたが、最終回で息子のことは全く関係なかったことが明らかに。
息子とは上手く行っていなかったようですが、孫が生まれたことでやっと打解け合った様子。
前回の校長の演出がかなりあやしかったのですっかり騙されました。
ということで校長は完全なミスリードでしたね^^;
ただいくら犯人ではないとはいえ大量の鉛筆を削り、デスクをこのような状態のまま姿を消すなんてかなり精神を病んでいたとしか思えませんが……。
みきおと同じ木の人形を持っていたのはただの偶然だったのか気になるところですが、いずれにせよ校長が黒幕じゃなくてほっとひと安心。
では黒幕の正体は誰だったのか?
最終回では田中義男の息子の田中正志が黒幕だったことがついに判明します!
相当文吾のことを恨んでおり、文吾の命まで奪おうとする正志。
全ての発端は12年前の音臼祭で起きた食中毒事件!
この事件によって正志の家族の人生は大きく変わることになってしまったのです。
▼正志の犯行動機についてはこちら!
まとめ
以上、ドラマ【テセウスの船】のみきおの共犯者の正体についてお伝えしました。
原作の共犯者は大人みきおでしたが、ドラマでは田中正志が黒幕の正体として変更!
最終回直前までは一番校長があやしく見えたので、完全に騙されましたね^^;
ただ孤独という点においては校長も正志も共通していたのではないかと思います。