ドラマ【同期のサクラ】の主人公サクラ(高畑充希)が話しているのはどこの方言なのか?
東京にいるときは標準語を話すサクラ。
しかし、祖父柊作(津嘉山正種)とのやりとりや、怒って興奮したときにはたびたび島の方言が飛び出します。
サクラは新潟にある美咲島出身者という設定。
つまり彼女の方言は新潟弁!
ただ、このサクラの話す新潟弁がどうやら地元民には不評で批判の声が殺到しているようです。
少し語尾が独特ですが、個人的には可愛い話し方だと感じますが……。
なぜ不評であるのかその理由について調査してみました!
目次
【同期のサクラ】サクラの方言はどういうもの?
まずはドラマ1話で登場したサクラの方言について紹介していきます。
どう? | どうら? |
---|---|
~だよ | ~らよ |
買って | こうて |
大事に | でいじに |
使うからね | 使うっけね |
行ってくるね | 行ってくっれ |
思うよ | 思うて~ |
会ったんだ | 会ったんだて~ |
ばっかりなんだよ | ばっかりらがね~ |
長いこと | なげえこと |
具合い | ぐえい |
出たから | 出たすけ |
食べたい | 食べて~ |
こうやって見ると「ら」「て~」「っけね」「くっれ」「すけ」などの独特な語尾が特徴なのがわかります。
ところどころ標準語に近い言葉もありますが全体的になまっており、あまり聞き慣れない方言に聞こえました。
【同期のサクラ】サクラの方言に対し地元民から批判が殺到?
サクラの方言を聞いた地元の視聴者からは違和感ありまくりとの声が殺到していたようです。
実際どんな反応なのか見てみましょう!
同期のサクラ、新潟弁…っぽいけど色々違うよー!
しかもあれは年寄りの使う新潟弁!— sakumomo (@sayoko1144) October 9, 2019
おい同期のサクラ!
新潟弁だなぁとは思ったけど
あんな方言使う若者はいねーぞ
そして、あんなこてこての新潟弁使うなら
使い方が違うし、喋り方が違う!!
と、新潟県五泉市生まれ五泉市育ちの
関東在住がいわせてもらう!
そして、ちょいちょい方言間違ってる!!— れ~☆ (@akaiito8829) October 9, 2019
あまり聞き馴染みの無い、少し不自然な新潟弁😅#同期のサクラ
— TOSHI (@djtoshi0911) October 9, 2019
同期のサクラの新潟弁の違和感が…(´・ω・`)違うんだよねぇ~。ネイティブにしかわからないのかもしれないけれど…全然違うのだよ~。そのイントネーションじゃないんだよぉ~笑
— いみちゃん (@Imitsuyan) October 9, 2019
高畑充希主演の『同期のサクラ』見たけど面白い🤣
だけど、新潟弁が自分の親の世代の言葉でイントネーションが違う所に違和感が…(笑)
新潟は一部の地域を除いて、関東とイントネーションが似てるから、東京に住んでた頃は一度も新潟出身と気付かれなかったけどなぁ😆👍
— ぴろし (@kx250sr) October 9, 2019
同期のサクラの新潟弁、うちのおばあちゃんち周辺の言葉にそっくりだからおそらく新潟市内の言葉と思われる。たしかにサクラの方言は微妙だけど美咲島のおばちゃんの話し方は8割合ってて懐かしくて涙出そうだった #同期のサクラ #新潟弁
— MQ (@mkijhnl) October 9, 2019
『同期のサクラ』を観て、元気が出た。清らかで正直なサクラちゃん、私は大好きだ。
ところで、新潟弁が不自然なのが残念…😥意外と難しいのかしら?あの抜けた感じが。— Yurio (@iroaky0326) October 9, 2019
どうやらサクラの話し方は若い人が使う新潟弁ではなく、どちらかというと年配の話し方。
また一見新潟弁ぽく聞こえるけど所々イントネーションが違っているため、不完全な方言となり地元民からは厳しい指摘が入っているようです。
- 不自然
- 違和感がある
- 微妙
- こそばゆい
- わざとらしい
新潟弁は地域によってもかなり違いがあるようです。
そもそも新潟弁は方言の中でも難しく、これまでもドラマで使うたびに出演者は苦戦を強いられる方言のひとつなんだとか。
サクラの方言に対しては厳しい意見が多かったですが、美咲島にいるサクラの祖父や島民の話し方の方は8割型合っているという意見も!
確かに語尾に「け~」「すけ」「て~」「ら~」がついた話し方はサクラよりも自然体で、あまり違和感を感じられません。
地元民以外からすればさほど気にならないですが、地元民からすればやはり気になってしまうのでしょうね。
そもそも美咲島とは実在する島ではなくドラマにだけ存在する架空の島!
つまりサクラのことを新潟出身者だと思うと話し方に違和感を感じても、架空の島の出身者の方言と思えばさほど気にならなくなるのではないでしょうか。
【同期のサクラ】方言指導者は誰?
このドラマでの方言指導者は伊藤富美也さんと笹川あさひさんという方です。
2人とも同じ有限会社プロダクション・タンクという事務所に所属されています。
この事務所には多くの方言指導者が在籍されているようです。
伊藤富美也(いとうふみや)
この方は新潟県新潟市の出身で方言指導者だけでなく、俳優や声優やナレーターのお仕事もされている方です。
主に新潟弁を指導されており、これまでに【八重の桜】【武士の娘】【疑惑】【越路吹雪物語】など数々のドラマで方言指導をされる経歴の持ち主です。
笹川あさひ(ささがわあさひ)
ランチしてきました。
ご飯美味しかったし、二件目のコーヒーも良かったぞ。
声低くて笑われたけど、なーんも気を遣わないで話せる友達がいるって素晴らしいー! pic.twitter.com/fNxNyyq7Wq— 笹川あさひ (@asagawa_) July 10, 2019
この方も新潟県新潟市の出身で、ドラマや映画や舞台を中心に活躍されている女優さんです。
これまでにテレビ出演された番組は【総合診療医ドクターG】【奇跡体験!アンビリバボー】【世界仰天ニュース】【美の巨人たち】【ザ・世界ワンダーX】など。
方言指導者としての経験は浅く携わった作品もまだそんなにない印象。
アニメ【エスカクロン】という作品の方言指導にも携わっているようです。
【同期のサクラ】正しい新潟弁はどういうもの?
では本当に正しい新潟弁とはいったいどういうものなのでしょうか?
【い】と【え】の区別がつかない
どうやら新潟弁は「い」の発音と「え」の発音の区別があまりないようです。
年齢層が高いほどそのような傾向になるようですが、若い中年層では区別して話す人が多いみたいです。
語尾に【~ろ】【~さ】【~が】が付く
新潟弁の語尾には【~ろ】【~さ】【~が】が付くのが特徴的なようです。
意味としては「~だよ」で、言い方によっては相手にきつくとられてしまうこともあるのだとか。
イント-ネーションやアクセントの位置が独特
新潟弁はクセの少ない方言として知られています。
どうやら一部の地域を除いて新潟は関東とイントネーションが似ているため、東京でもそこまでなまっているようには感じられないんだとか。
標準語と少し違うくらいの感覚で、イントネーションの微妙な違いはおそらく地元民しかわからないレベル。
またアクセントの位置も標準語と違っていて、例えば標準語で最後にアクセントがくるような言葉が最初にアクセントがきたりすることもあるようです。
若い世代ほど新潟弁は使われていない?
実際のところ若者は新潟弁を使っているのでしょうか?
新潟県に住んでいる新潟県民の多くが新潟弁を使っていると思っていましたが、そういうわけでもなさそう……。
調べてみたところどうやら若い世代ほど新潟弁はあまり使われなくなってきているようです。
まとめ
以上、ドラマ【同期のサクラ】の方言が不評の理由についてのご紹介でした。
実際の新潟弁と比べると、やはりサクラの方言はどこか違うようですね。
新潟出身以外の視聴者にとってはさほど気にならない話し方でも、地元民からしたら微妙なイントネーションの違いで違和感を感じてしまうんですね。
ネイティブな新潟弁ではないため地元民にとっては不自然に感じられても、ドラマで新潟弁が登場したこと自体を嬉しく思っていた視聴者も少なからずいたようです。
地元の方には美咲島は新潟だけど架空の島の方言と思うことで、最終話まで気にせずドラマを楽しんでいただきたいですね!