ドラマ【テセウスの船】では31年前にある村で起きた連続毒殺事件の真相に迫っていくファンタジーサスペンス。
当初犯人は主人公田村心(竹内涼真)の父親佐野文吾(鈴木亮平)とされていましたが、心が過去にタイムスリップしたことで真実が明らかになります。
犯人は文吾ではなかった?
じゃぁ一体誰が真犯人なの?
しかも犯行動機が衝撃的?
この記事では原作ネタバレから、連続毒殺事件の真犯人とその犯行動機について詳しく紹介していきます!
但しネタバレを知りたくない方はご注意ください!!
目次
【テセウスの船】犯人黒幕の正体は誰なの?
テセウスの船の子役の子が影山にしか見えない pic.twitter.com/E0hQanOfZI
— ハル🥼🧪 (@UNIVERSE_MMD) February 27, 2020
この一連の事件の真犯人は加藤みきおという人物です。
加藤みきおとは心の12歳離れている姉鈴の同級生。
父親がおらず母親が亡くなってしまったため、村に引っ越してきてからは祖母と二人暮らし。
みきおは小樽から引っ越してきた転校生で、顔が整った優しくて賢そうな少年。
学級委員みたいなタイプで、皆の前で意見するほど正義感の強い性格の持ち主。
先生からは信頼されクラスの子とも上手くコミュニケーションを取っており、見た目は何も問題がないように見える生徒でした。
しかし、お泊り会が開催される前に祖母が病気になってしまい、身寄りのなかったみきおはそのまま町の施設に引き取られることになり再び引っ越すことに。
引っ越してすぐにお泊り会が予定されていたので、引っ越し先から足を運びみきおもお泊り会に参加していました。
毒物混入事件の後に担任だった木村さつきがみきおを養子に迎え入れ、現在は木村みきおとして過ごしていたのです。
毒物混入事件の影響で下半身に麻痺が残り、その後はずっと車椅子生活を余儀なくされます。
そしてタイムスリップして心が現在に戻ってきたときには、姉の鈴の夫として再び登場!
テセウスの船考察 7話からは加藤みきおによるタイムスリップの話が始まる。幼少期から抱く鈴への愛のために。#テセウス真犯人は誰だ #みきおタイムスリップ pic.twitter.com/QD5k1IM4LD
— tatsuya (@k_tatsuya_) February 28, 2020
鈴は父親が犯罪者になったことで世間から白い目で見られ続け、名前も顔も変えてリハビリの職員として働いていました。
そこに患者としてリハビリにきていたみきおと出会い結婚することに。
本当の姿を告白したら全て失ってしまうと思い、鈴はずっと夫に自分の正体を隠し続けていたのです。
【テセウスの船】犯人の動機は鈴?
みきおがなぜこのような残虐非道な罪を犯し続けたのか?
その理由は鈴を愛してしまったからです。
鈴ちゃんの心さんを信じる姿に救われる😊
(#白鳥玉季 ちゃんの演技、凄い‼️)#テセウスの船 pic.twitter.com/P21JlvGaWx— すみれ (@sumire2246) January 26, 2020
ドラマでは転校してきたばかりのみきおはいじめられっ子という設定で、そんな自分を助けてくれた鈴に恋するという展開でした。
しかし原作でのみきおは小樽から転校して当初から既に精神が病んでおり、自分の境遇を憎むかのような態度で学校生活を送っていた様子が描かれています。
そして席が隣だった鈴の優しさに触れ、彼女の笑顔を見た瞬間恋に落ちてしまったのです。
世界が自分と鈴だけのものになればいいという異常な思考を持つようになり、次第に自分と鈴にとって敵だと思う存在を消そうとまで考えるように……。
あるときみきおは鈴に好きな人がいないかを尋ねます。
すると好きな人はいないけど結婚したいのは父親だと返答。
その理由が正義感があるからだと知ると、その答えに納得ができず鈴にとって正義の味方は自分だけでいいのだと屈折した考えを導き出すのです。
そして父親の文吾(鈴木亮平)を犯人に仕立てる計画を思いつき遂行!!
一周回って佐野文吾が犯人て事でおけ?#テセウスの船 pic.twitter.com/J3izHNVfl1
— ふっちぃ (@mtrlgirl17) February 23, 2020
事件後もずっと鈴の行方を追っていました。
つまり鈴は夫は自分の正体を知らないと思い込んでいますが、最初からみきおは鈴の正体を知っていて結婚したのです。
しかし、ここで誤算が生じます。
貫地谷しほりさん、めっちゃ好きになってきた#テセウスの船 pic.twitter.com/JTkpr5cjYY
— にっしー@ツウィまるTV (@TWICE_Tzuyu1028) February 16, 2020
この事件で文吾が犯人にされてしまったことで鈴は心を病み、大人になった鈴は自分が愛した頃の鈴とは別人になってしまっていたのです。
みきおが求めていたのはあの頃の純粋な鈴。
やっと自分のほしいものが手に入ったと思ったのに、自分が鈴を不幸にしたせいで鈴を変えてしまったことを後悔していました。
この現実に絶望したみきおは事件の起きた村で行われる慰霊祭でまた事件を起こして、自らの命を絶つとともに多くの命まで奪おうと企んでいました。
そんなときに過去から戻ってきた心に出会ったことで、一緒に過去へタイムスリップしてしまうのです。
そして自分のほしかったあの頃の純粋な鈴を取り戻そうと、過去でも罪を重ねていきます。
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【テセウスの船】殺人鬼になった原因は?
みきおが歪んだ愛の行く末に恐ろしい殺人鬼になったしまった原因は、やはり家庭環境にあったのではないかと推測します。
家庭環境に恵まれていなかったことで十分な愛情を注がれなかったことが一番の原因でしょう。
おそらく鈴にこだわったのも愛に飢えていたから。
母親の夢でうなされるぐらいなので、母親からはあまり愛情を受けていなかったのかもしれません。
母子家庭で育っていたとしても母から十分は愛情が注がれていれば、ここまで屈折して間違った方向へ進むことはなかったハズ!
いつしかみきおには幻聴や幻覚まで現れるようになり、そのせいで精神異常者へと変貌して数々の逸脱行為を繰り返すことになるのです。
【テセウスの船】木村さつきも共犯?
心が過去にタイムスリップしたことで担任の木村さつき(麻生祐未)の運命も大きく変化します。
- 心が過去に戻る前
- 心が過去から戻った後の現在
- 心が再び過去に戻ったとき
彼女には3つの運命が待ち受けていますが、いずれも加藤みきおによって命を奪われ亡くなり方が異なっています。
①心が過去に戻る前
テセウスの船、さっそく麻生祐未さん登場☺️さつき先生、綺麗💕
#テセウスの船
#麻生祐未 さん pic.twitter.com/Iak44gFVn4— まいまいヒツジスト (@SaK29U8wBdIuyNm) January 26, 2020
心がタイムスリップする前の毒物混入事件での被害者は教師5人生徒16人。
毒物はお泊り会で出されたオレンジジュースに混入されており、さつきも被害者の教師の一人として既に亡くなっていました。
②心が過去から戻った後の現在
心が過去から戻ると色んなことが変わっていました。
そのひとつが毒物混入事件の内容。
当初は毒物はオレンジジュースに混入される予定でしたが牛乳に変更。
心が過去を変えたことでみきおも心変わりし、当初亡くなる予定だったさつきを生かそうと彼女が嫌いな牛乳に毒物を混入させることにしたのです。
牛乳に変更したことでさつきは口をつけなかったため、現代まで生き延びることに。
そしてさつきは事件の後にみきおを養子にとり、そのために教師を辞めて村を出ることになります。
以来みきおのことを本当の息子のように育てていました。
当時は美しくて生徒にも慕われる人気のある先生でしたが、心が再会したときのさつきは別人の姿へと変貌!!
さつき先生役を原作から大きく変えて麻生祐未にしたの今考えると大正解だよな ここまで狂気の演技ができる若手女優いないもん #テセウスの船 pic.twitter.com/vH2B8XKD4L
— せっきー@ドラマ実況垢 (@KO6IoFJdp7pjTab) February 23, 2020
見るからに性格も悪そうで話し方も下品になり、昔の面影が全くなかったのです。
みきおのことを溺愛し、結婚相手の鈴のことをあまり快く思っていない様子。
ある日大人になったみきおから全てを告白されますが、彼の全てを受け止め協力し全力で昔の過去を拭い去ろうとします。
そしてみきおの過去を知っている佐々木紀子の命を奪ってしまうのです。
しかし、これはみきおが願ったことではありませんでした。
後日みきおによって命を奪われ、無残な姿で人生の幕を閉じます。
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③心が再び過去に戻ったとき
心が再び過去にタイムスリップし、彼が戻った日は毒物混入事件が起こる数日前。
共犯の疑いが濃厚なさつきをくまなく調べるも全くボロが出てきません。
しかも施設からいなくなってしまったみきおのことを心から心配している様子から、全く犯人に思えないのです。
現代でみきおが願っていないことを単独で行動したため、結局さつきは過去に戻ってきた加藤みきおによって命を奪われることになります。
つまりさつきは過去を変えても結局はみきおによって亡くなる運命だったのです。
心が過去を変えたことで身も心もみきおに支配されてしまったさつき。
可愛い息子を守るために犯罪にまで手を染めたにも関わらず、結局は愛する息子に手をかけられてしまうなんてなんとも哀れな最期なんでしょうか。
このことからさつきは過去の事件には関わっておらず、みきおの共犯ではなかったと言えます。
そして彼女もまたみきおによって人生を狂わされてしまった被害者のひとりではないか結論づけました。
▼原作の最終回結末を知りたい方はこちら!
まとめ
以上、原作ネタバレから【テセウスの船】の犯人である加藤みきおの犯行動機についてお伝えしました。
全ての発端は純粋な鈴に恋してしまったから。
愛に飢えていたばっかりに、純粋な気持ちが悪に生まれ変わり残虐非道な事件を次々に繰り返してしまったみきお。
異常な愛がおかしな方向へ進んでしまった結果、多くの人が彼によって人生を狂わされることになります。
もしみきおが幼少期に十分な愛情を注がれていれば、もっと普通の恋愛ができて幸せな人生を送っていたのかもしれないのに……。
ただし、ドラマは原作と内容が所々異なったストーリー展開で、違う人物が黒幕として描かれています。
▼黒幕正志の犯行動機はこちら!